スプリットとは
スプリットとは最初に受け取った2枚のカードがペア(同じカード)の場合、同じだけのチップを賭けて手を分割して2つの手にすることができます。スプリットをする場合、最初のベットしたチップの横に同じだけのチップをおけばディーラーはカードを分けてくれます。
その後は別々の手としてディーラーと勝負することになります。スプリットした後の通常のハンドと同じようにヒットやスタンドができますが、Aのスプリットだけは例外でその後ヒットできず2枚のカードでハンドが確定します。また10のカードを引いてきて21を作ったとしてもブラックジャックにはならず、21のハンドとしてカウントされます。(ブラックジャックの特権はなし)
必ずスプリット | スプリットしない | ケースbyケース |
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AA・88 | 1010・55・44 | 99・77・66・33・22 |
Aのペアは絶対スプリット
Aのペアは必ずスプリットするようにしましょう。10が来れば21が完成しますし、7,8,9が来てもいい手が出来上がります。Aスプリットの場合、21ができた場合でもナチュラルにはならず支払いは通常どおり1:1です。
8のペアは絶対スプリット
8のペアもかならずスプリットするようにしましょう。8のペアは合計16になりブラックジャックではかなり悪い手になるからです。手としては中途半端だし、ヒットするにもバストの可能性が高いということです。だから手を分割することで悪い手をいい手に変えるチャンスを得ることができます。
4、5、10のペアはスプリットしない
10のペアはそのままで20というほぼ勝利を推定できる手です。これを二つに分けるとみすみす勝ちを逃すことになりかねません。また4と5のペアも2枚で8、10。一番確率の高い10のカードを引くと18、20と良手になるのでスプリットせずヒットします。
9のスプリットはディーラーのアップカードが9以下の時に検討する
9のペアはディーラーのアップカードが9以下の時は基本的にスプリット。ただしディーラーのアップカードが7の時はスタンド。
まずディーラーのアップカードが6以下の場合、ディーラーの手が弱いので2つの9をスプリットすることで有利な手を増やすことができます。7をスタンドするのは7に一番カードの数が多い10を引いてくると17のハンドをつくります。9・9で18のハンドならばそのままで勝てるのでスプリットしません。
ディーラーのアップカード9,8の場合はディーラーのダウンカードが10の場合、9のペア(18)では負けてしまうためスプリットを検討するのもよいでしょう。ちなみに10、Aの場合スプリットすると両方とも負けるケースが多くなるためスタンドです。
7のペアはディーラーのアップカードが7以下のときスプリット
7のペアは合計14と微妙な数字です。なるべくこの14を回避するためにスプリットをします。ただし、ディーラーのアップカードが8以上の時、スプリットをすると両方の手で負けの可能性が高くなるためスプリットせずヒットを選択します。
6のペアはディーラーのアップカードが6以下のときスプリット
6のペアは合計すると12と中途半端な手です。ただしスプリットしても6に一番出やすい10のカードがくっつくと16とこれまた中途半端な手になります。スプリットするメリットは少ないのですが、ディーラーのアップカードが6以下のときスプリットすれば、ディーラーのダウンカード、プレーヤーのヒットカードを10と仮定すると勝利できることになります。
よってディーラーのアップカードが6以下の時スプリット。ただしアップカードが2の場合、バスト率が若干下がりますのでスプリットしないでヒットします。
2、3のペアはディーラーのアップカードが7以下の場合スプリット
2、3のペアは合計が4、6になり、10カードを引くと12、16となります。非常に中途半端な手になりがちなのでディーラーの手が強くない場合はスプリットしてよい手になる可能性に賭けます。
ただし、アップカードが2か3場合、ディーラーのバスト率が下がるのでスプリットしないでヒットします。