基本アクションであるヒット&スタンド

ヒットとは手持ちのカードが21未満の時にもう一枚追加でカードを要求することです。カジノにおいては人差し指でプレー台をひっかくようなしぐさ、またはポンポンと軽く叩くようなしぐさをするとディーラはヒットを察知してカードを配ってくれます

 

スタンドとはバストしていない状態で手持ちのカードで手を確定させる行為です。手のひらを下に向けて、水平に(横に)ふるジェスチャーをすることでディーラーに意思表示できます。

 

ディーラー側のヒットとスタンドの戦略は基本的にカジノの方針によって決まっています。もっともポピュラーな方針は16未満の手はヒット、17以上の場合はスタンドというものです。

 

場合によってソフトの17(Aを1としてカウントする手)の場合はヒットするなどバリエーションがあります。カジノにおいては必ずルールが台に明示されていますから確認しておきましょう。

 

ディーラーの行動規範

ヒット スタンド ソフト17
16以下 17以上 スタンド(ヒットのルールあり)

 

ヒット&スタンドの行動基準

ヒットとスタンドの選択ですが、あくまでディーラーとの勝負ですので、ディーラーに勝つためにどうすべきかという基準で考えます。自分のハンドの絶対値で決めるわけではないのです。

 

自分のハンドとディーラーのハンドの両方を勘案してヒットかスタンドか選択しなければなりません。ディーラのハンドの情報はすべてわかっているわけではなくアップカード1枚です。このアップカードをもとにディーラーのハンドを予想して、その予想したハンドと自分のハンドの両方を勘案して行動を決定するということです。

 

ディーラーのハンドの強弱を判定する基準

ディーラーのハンドの強弱を判定する基準を解説します。プレーヤーがアクションするとき、ディーラのハンドは一枚しか見ることができません。そこでこの見えている一枚のカードからハンドを予想しなければならないのです。

 

その時、大雑把にディーラーのハンドが強いか弱いか判断するのですが、その判断基準をブラックジャックの基本戦略に従って紹介します。

 

分からないカードを10とする

ブラックジャックの基本的な考え方にわからないカードを10として計算するというものがあります。絵札はすべて10とカウントしますので、10とカウントするカードが4/13(約30%)もあるため、ひとまず分からないカードを10とカウントしておこうという考え方です。

 

たとえば

 

ブラックジャック,ヒット,スタンドブラックジャック,ヒット,スタンド

 

デーラーのハンドが上記だったら、見えないダウンカードを10と読み替えて「おそらく13だろう」と推定するわけです。

 

またプレーヤーやディーラーが次に引いてくるカードも10と読み替えます。

 

ブラックジャック,ヒット,スタンドブラックジャック,ヒット,スタンド

 

上記のような手でスタンドかヒットか迷ったら、ひとまず次に引いてくるカードは10と読み替えてヒットしたらバストするな、と考えるわけです。

 

ただしすべてこの原理で行動を決定するわけではありません。あくまで最初の暫定的な判断を下すときに使うということです。

 

ディーラーのアップカードの強弱

またディーラーのアップカードの強弱を決める基準を紹介します。大きくA〜7までのグループと2〜6までのグループにわけます。そして前者のグループを強いグループ、後者のグループを弱いグループと設定します。

 

強いグループ=A・K・Q・J・10・9・8・7(強い順)

 

弱いグループ=2・3・4・5・6(強い順)

 

注意点として弱いグループは数字が高い6が一番弱いということです。数字が低くなるにしたがって強くなります。これは数字が高くなるとバスト率が上がるからです。

 

強いグループのアクションの基準

強いグループ=A・K・Q・J・10・9・8・7(強い順)

 

ディーラーのアップカードが上記のカードのヒット&スタンドの基準です。

 

これはプレーヤーのハンドがハードハンド17未満の場合、すべてヒットです。ソフトハンドの場合、ディーラーのダウンカードを10と想定した時と比べてハンドが低い場合はヒットです。(ただしソフト19以上はスタンド)強いグループの時、ディーラーのバスト率が下がるため自力でディーラーのハンドを上回るように行動するのです。

 

ただしハード17以上のハンドはあまりにバスト率が高いためスタンドします。

 

ハード17未満 ソフトハンド ソフトハンド19以上
すべてヒット ディーラーとハンド比較して決める すべてスタンド

 

弱いグループのアクションの基準

弱いグループ=2・3・4・5・6(強い順)

 

ディーラーのアップカードが弱いグループの行動基準では逆にディーラーのバストを待つ戦略になります。だから基本的にはスタンドです。

 

ただし11以下のハンドやソフトハンドはバストする可能性がないためヒットします。ソフトハンドの場合ソフト18以上の場合はスタンドです。これはバストの可能性がないといってもそのままで十分強いからです。

 

左以外 H11以下 ソフト17以下
スタンド すべてヒット すべてヒット(orダブルダウン)

 

まとめ

◇絶対ルール
プレーヤーのハンド17以上→すべてスタンド
プレーヤーのハンド11以下→すべてヒット

 

プレーヤーソフトハンド19以上→すべてスタンド
プレーヤーソフトハンド16以下→すべてヒット

 

◇絶対ルール以外のケース
・ディーラーのアップカードが強いグループ
強いグループ=A・K・Q・J・10・9・8・7(強い順)

 

ディーラーのダウンカードを10と仮定して、プレーヤーのハンドが低ければすべてヒット

 

・ディーラーのアップカードが弱いグループ
弱いグループ=2・3・4・5・6(強い順)

 

すべてスタンド